アイフレイル
- 2023年9月21日
- 眼科疾患
この言葉を皆さんご存知でしょうか。フレイルとは「加齢に伴い身体の様々な機能が低下することによって、健康障害に陥りやすい状態」を指す概念です。日本眼科啓発会議が提唱したのは、それにアイ( eye)を加え、「目のフレイル」という意味です。そして「アイフレイル」は他の「フレイル」を進行させる(例えば認知症の悪化や骨折しやすい等)原因にもなります。
年齢を重ねるとともに、眼は構造的にも、機能的にも様々な面で衰えてきます。その状態に外的要因や内的要因など何らかのストレスが加わると視機能の障害がでてきます。最初は無症状であることも多いのですが、放置していると更に衰えが進み、見え方の低下を常に自覚するようになります。更に進行し、重度な障害に陥ると、回復は難しくなります。早期に発見できれば、適切な予防・治療が可能となり、進行を遅らせること、症状を緩和させることが期待できます。いかなる病気もそうですが眼の病気も早期発見早期治療を行うことで、目の健康寿命を延ばすことができるはずです。
そのためには眼の症状があれば放置せず、また、眼鏡を買い替えたい、免許更新前に眼の状況を確認したい等のきっかけで眼科検診をお勧めします。そのために町医者である私がおりますのでお気軽にご相談ください。
下記10項目のうち2つ以上のチェックが入るようでしたら、眼科受診を勧めます。
- 目が疲れやすくなった
- 夕方になると見にくくなることがある
- 新聞や本を長時間見ることが少なくなった
- 食事の時にテーブルを汚すことがある
- 眼鏡をかけてもよく見えないと感じることが多くなった
- まぶしく感じやすい
- まばたきしないとはっきり見えないことがある
- まっすぐの線が波打って見えることがある
- 段差や階段で危ないと感じたことがある
- 信号や道路標識を見落としたことがある。